外装 外壁には、高千穂シラスの「スーパー白洲そとん壁W」を採用しています。左官やさんが仕上げる塗り壁材です。九州の火山灰(シラス)を使った商品で、様々な利点があります。また、柱・梁・ベランダ材は、無垢材にキシラデコールを塗って仕上げてあり、全体的に手作りのあたたかさを感じられる造りとなっています。 ウッドデッキ材には、ウリンを使っています。ウリンは堅くて重い材料で、湿気による腐食にも強いと言われています。柱などと同じく、キシラデコールという塗料で仕上げています。また屋根には、KMEWの「ROOGA(ルーガ)」を採用。軽くて割れにも強い瓦材です。太陽光発電パネルも載せています。 内装 ベランダの床材には、ウリンを使っています。1階にあるウッドデッキと同じ材料とすることで、統一感を出しています。仕上げにはキシラデコールを塗っています。 LDKから吹抜け部を見上げたところです。畳と和障子、アイアンの手すり及び照明、濃い色の塗装などによる相乗効果で、レトロモダンの雰囲気を感じられる仕上がりになりました。 LDKの床はタイルで仕上げています。SRC蓄熱基礎との相性も良く、冬は床暖房の暖かさが心地よいです。畳コーナーの下には、引出し式の収納が3つ入っています。引出しの奥行きは180cmもあるので、色々なものをたくさん収納することができます。 写真左端にある障子は、前の住まいで使っていたものを再利用しています。年月を経た美しさは、新品のそれとはまた違う優しさ・温もりのようなものが感じられます。畳は縁なしのものを琉球畳風に。壁にはエコカラットをアクセントとして張っています。サッシの丸窓は障子で覆うことにより、茶室のような印象となるため、より和のテイストを強めることができます。 吹抜け部分です。手すりに使ったアイアンが印象的です。照明器具とのマッチングも、施主様のこだわりの一つです。窓周りを縁取る仕上げが、ひときわレトロな印象を深めています。 2階の洋室です。床材は無垢・無塗装品を選び、施主様がご自身でオイル仕上げされました。肌触りがとても心地良く、ほっこりとした気持ちになります。勾配天井にも無垢材を張っています。右上の方に見える無双窓で、重力換気を行えるようになっています。 1階から2階に続く階段です。先に踊り場を作り、そこから上下に直階段が伸びています。直階段はストリップ階段とし、光が抜けるよう配慮したので、階段周りはとても明るいです。ちなみに踊り場の下は、納戸としています。 洗面化粧台はLIXILの既製品です。手元が明るくなるよう、洗面台のすぐ上にガラスブロックを配置しています。そのすぐ上には、大工が手作りした収納付き鏡を横幅いっぱいに設置しました。また鏡の上下には照明器具を埋め込み、間接照明としました。手作りの利点の一つとして、このような納まりの綺麗さが挙げられると思います。 1階トイレです。手洗いボウルと水栓はセット品ではなく、個別に選んでいただきました。人それぞれ個性の出るところです。カウンター材は、水はねを考慮してメラミン仕上げのものを使っています。アイアンのタオル掛けと木枠の付いた鏡は、施主様が購入されたものを取り付けました。便器左側の壁には、後々手すりが付けられるよう下地材を入れてあります。 2階トイレです。手洗いは、LIXILの既製品です。奥行きがコンパクトながらもボウルは大きめで使いやすく、天板にはガラスを使用、更に下があいているので圧迫感が少ないという、優れた商品です。残念ながら、購入した直後に販売終了になってしまいました。 施主様こだわりの趣味室です。部屋自体は広くないながらも、収納をたくさん設けました。床から屋根裏にまで続く収納棚は、かなりインパクトがあります。屋根裏に上がるには、互い違い階段を使います。この階段を上がり降りするのには多少慣れが必要ですが、設置面積が少なくできるという最大の利点があります。 互い違い階段の横には、前の住まいで使っていた模様入りの型ガラスを取付けました。今ではなかなか手に入らない貴重品です。アイアンで出来たささら桁との相性もバッチリです。踏み板と扉を白色にしたのは、施主様のセンスですね。全て濃色ですと、印象がかなり重くなりますので・・・。 屋根裏収納から趣味室を見下ろしたところです。「男の隠れ家」感がタップリですね。これに限らず様々な状況に応じて、収納棚の設計・施工を弊社で全て行います。しっかりしたものをピッタリ寸法で作りたいときは、是非弊社にご相談ください。間違いなく専門店よりもローコストで作れます! 屋根裏に作った収納棚です。まだ扉を固定する前なので写真がイマイチですが、その収納力は感じていただけると思います。少しでもコストダウンするために、施主様と話し合い、扉はベニヤ板で作ることにしました。若干、反りが出るでしょうが、コスト最優先です・・・。