稲妻階段
ブログ第一弾は、階段から行ってみようと思います。
階段と一口に言っても、その形状は色々あります。
直階段:上り下りの間に、全く曲がらない真っすぐな階段
L字型階段:上り下りの間に、1度だけ曲がる階段
コの字型階段:上り下りの間に、2度同じ方向へ曲がる階段
らせん階段:1本の軸を中心に、回りながら上り下りする階段
また、別の見方をすると、踏板、妻板(側板)、ささら桁、蹴込み板等の組み合わせ方により、箱型階段、ひな壇階段、ストリップ階段・・・というような分類をすることもできます(このあたりの詳細は、また日を改めてご紹介できればと考えております)。
今回ご紹介する稲妻階段は、上記のうち『直階段―ストリップ階段』に属します。
妻板と呼ばれる部位が、あたかも漫画で描いた稲妻のような形をしているため、このような呼ばれ方をしているのでしょう。
この稲妻部分は鉄で出来ており、その表面にはブラックの焼付け塗装を施しています。
踏板には桐(キリ)の集成材を使いました。
焼付け塗装の色は他にも選択可能ですし、踏板ももちろん違う樹種で作ることもできます。
1階から2階までの高さが約3メートル。1階から上っていき15段目が2階の床部分となります。
この長さの稲妻階段は、弊社も鉄工やさんも経験が無かったので、稲妻部分の各寸法、踏板受けの形状等は最後はカンに頼って作りました。まぁ、私の自宅だからこそできる技です(笑)
完成して実際に上り下りしてみた感想ですが、ちょっと縦揺れがします。更に若干きしみ音も出ます。でもまぁ、個人的には許容範囲内だと思っております。
縦揺れを抑えるには、一番効果があるのは稲妻部分を太くすることです。
ただ、あまり太くしてしまうとスッキリ感の乏しい、スタイリッシュとは言い難い印象になってしまいます。
もう一つの対策は、稲妻部分の板厚を厚くすることですが、こちらは製作金額との兼ね合いが大きく、費用を掛けた割に効果の実感が薄い可能性も否めません。
このあたりは今後に課題が残った感じですが、でもまぁ、次の方がより良いものができるのは間違いないでしょう!自宅で実験が出来てよかった!(笑)
また、きしみ音を抑えるには、踏板受けの形状を更に進化させていく必要があると思っています。こちらは既に次の案が出来ていますので、いつでも作れますよ!(笑)
・・・階段の話だけでも、まだまだ奥が深いです。
今後も時折、階段に触れていきたいと思っております。