照明の特性と特徴

照明の特性と特徴

建築の一部として照明をデザインすることで、空間に深みと個性を与えることができます。
適切な光の配置や色温度の選択によって、空間全体が一層引き立ち、居心地の良い雰囲気を演出します。
この記事では、照明設計の特性と特徴をご紹介いたします

建物の状況に応じた照明設計が重要な理由

照明は建物において、単なる明るさを提供するだけでなく、快適で魅力的な空間を創り出すために欠かせない要素です。
例えば、リビングルームではリラックス感を重視し、対照的にオフィス空間では仕事を効率的に行える照明が必要です。
チグハグな照明設計にしてしまうと、安らぎの空間が落ち着かない雰囲気に様変わりしてしまう場合もあります。
色や明るさを踏まえ、建物の特性を考慮し、照明の種類や配置を決定する必要があります。

照明の基礎知識

間接光と直接光

間接光とは、光源を直接目に当てず、壁や天井などに反射させる照明のことを指します。
取り入れ方によって、グラデーション的に光が柔らかく広がり、空間に立体感が生まれ深みを感じられます。また、眩しさを抑えることができるためリラックス効果をもたらすことができます。
一方、直接光は光源から出た光を人や物、床に向けて当てる照明のことを指します。
手元の作業が必要なキッチンやテレビなどのディスプレイ周り、読書の照明などに用いられることが多く、その場所のインテリアを際立たせたい場合などにも最適です。

光色

光色は色温度「K(ケルビン)」として数値で表すことができ、赤みがかるほど数値は低く、青みがかるほど数値は高くなります。
光の色温度の違いによって与える影響も様々です。
住宅で主に使用される色味は電球色、温白色、昼白色、昼光色の4つです。

それぞれの照明の特徴をご紹介します。

電球色

  • 色温度: 約2,700K〜3,000K
  • 特徴: 暖かみがあり、オレンジや黄色みを帯びた柔らかな光を提供します。リラックス感を高め、居心地の良い雰囲気を醸し出します。
  • 利用例: 玄関や寝室、リビングルーム、ダイニングエリアなどくつろぎの空間に適しています。

温白色

  • 色温度: 約3,000K〜4,000K
  • 特徴: 暖かみを感じつつもやや昼白色に近い色温度です。自然な白熱電球のような光を提供します。くつろぎつつ明るさも確保したい場合に適しています。
  • 利用例: 居室全般に適しています。

昼白色

  • 色温度: 約4,000K〜5,500K
  • 特徴: 自然光に近い白い光を提供します。視覚的な明瞭さをもたらします。
  • 利用例: 仕事部屋、キッチン、化粧台、作業スペースなどが向いています。

昼光色

  • 色温度: 約5,500K以上
  • 特徴: 非常に明るく、青みを帯びたクールな光を提供します。視覚的な活動や注意を必要とする場所で使用され、集中力や覚醒感を高めるのに適しています。
  • 利用例: 仕事部屋、作業場、化粧台など明るさと視覚的な鮮明さが求められる場所で使用されます。

最近では温白色を採用する住宅や施設が増えています。
高齢者人口の増加を受け、目の老化で電球色が黄色く見えすぎてしまう年輩層が多く、また若年層は白熱電球未経験者が多いため、電球色と昼白色の中間を取り持つ存在として、温白色が好まれています。

照度

照度は、特定の場所や表面に照明が当たる光の強さや明るさを示す指標です。
単位はルクス(lux)で、1ルクスは1平方メートルあたりに1ルーメンの光束が当たった状態を指します。
照度は、照明の効果や使用状況を評価する上で重要な要素となります。
特にテーブルの上の明るさを検証する時などに多く用います。

照度の例▼

晴天の日中の屋外 10万スクス
満月の夜 0.2ルクス
居間のテーブルの上 200〜300ルクス程度必要
事務所(机の上) 700〜1000ルクス程度必要

照明の効果

これまで説明してきた照明の特性を組み合わせ、コントロールすることでその空間に様々な効果を与えることができます。

部屋の広さと照明器具との相性

部屋の広さや天井の高さなど、空間の特性に合わせて照明を設計します。
高い天井の部屋ではペンダントライトなどの吊り下げ型照明が立体感を引き立て、必要な照度も得られやすいです。
小さな部屋では、ダウンライトやスポットライトなどの集光性が高いコンパクトな照明を用いることでメリハリができ、お部屋を広く見せることができます。

立体感を演出

照明の種類や配置によって、立体感にも大きな違いができます。
例えば特定の物や段差などに光を当てると影を生み出し、立体感が強調されます。
この場合は照明の位置や高さを変えることで、影の方向や大きさを調整できます。
スポットライトやダウンライトなど、方向性のある照明を活用すると効果的です。
また、明るい領域と暗い領域のコントラストを活かして、物体や壁の凹凸や奥行き感を強調します。
間接光の配置や色温度を上手く調節することで、空間全体が立体的に見えるようになります。

門倉工務店の照明設計

門倉工務店ではお客様の住まいにおける照明の設計にもこだわりを持っています。
お客様の生活シーンに合わせ、最適な照明プランをご提案します。
門倉工務店がこだわる照明設計事例はこちらからご覧ください。

最新記事