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「木のひらや」新築説明会開催レポート(2025年11月1〜2日)

2025年11月1日と2日の2日間にわたり、門倉工務店にて「木のひらや」の新築説明会を開催いたしました。

今回の説明会では、木をふんだんに使った住宅の魅力を、実際の建材などを交えてご紹介しました。
ご参加いただいた皆様には、木の家づくりへのこだわりや技術的な裏付けを、じっくりとお伝えする機会となりました。
ご参加頂いた皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。

今回は「木のひらや」における弊社パートナー「夢ハウス」様にもご協力頂き、木造建築の工法や住まいの性能についてご説明しました。

木のひらやとは?

「木のひらや」は、夢ハウスが提供する木造平屋住宅シリーズです。
門倉工務店は夢ハウスの提携パートナーとして、この住宅を施工致します。

このシリーズの最大の特徴は、平屋をベースとしながら屋根裏空間を活用し、通常の平屋の1.5倍の空間を使える点にあります。
基本的には1階で生活を完結させながら、屋根裏の+αの空間を持つことで、平屋の暮らしやすさと空間の広がりを両立しています。

木の乾燥技術へのこだわり

木のひらやにおけるこだわりポイントの一つが、木の乾燥技術です。
山から切り出したばかりの無垢材は水分を多く含んでおり、そのまま使用すると建築後にねじれや割れが生じる可能性があります。
そこで、その問題に独自の技術で対応したのが夢ハウスです。

夢ハウスは新潟にある会社で、床板や柱といった構造材を製造しています。
特に木材の乾燥管理に徹底的にこだわり、一般的な基準よりもさらに厳しい条件で木材を乾燥させることで、建築後のねじれや割れを防ぎ、50年、100年先を見据えた耐久性を実現しています。


この高品質な木材を使用し、門倉工務店の確かな施工技術によって、自然素材の温もりと高い性能を兼ね備えた住まいをご提供しています。

設計の自由度も高く、お客様のご要望に応じて形状や内装を柔軟にカスタマイズできます。
複雑な形状にも対応可能で、住まい手の暮らし方に合わせた提案ができることも大きな魅力です。

無垢材と集成材の違いを実物で比較

実際に無垢材と集成材のサンプルを実際に手に取っていただきながら、それぞれの特性をご説明しました。


集成材は接着剤で貼り合わせた木材で、強度があり大きな材を作れるメリットがあります。
しかし長期間が経過した後の接着剤の耐久性や、健康面への影響を懸念する声もあります。

一方、「木のひらや」が採用する無垢材は、徹底した乾燥技術によって変形を最小限に抑え、接着剤を使わずとも長期にわたり強度と安心を保ちます。




木の調湿効果を実演で体感

アクリルケースを2つ用意し、木材がある環境とない環境での湿度変化を比較しました。
木材が湿気を吸収することで、結露を抑え、室内の温度を安定させる効果があることを確認していただきました。

▼木材を入れた環境


▼木材が無い環境

自然素材である木が持つ調湿性能は、住まいの快適性を大きく左右します。

無垢の床材が生む心地よさ

無垢材(自然塗料仕上げ)と合板の床材を、冷凍庫で冷やしたサンプルで触り比べていただきました。
表面温度は同じでも、触れたときの体感温度には明らかな違いがあります。
実際に触ってみると、無垢材の方が冷たさを感じにくいです。


無垢材は内部に多くの気泡を含んでおり、この気泡が断熱材のように熱を伝わりにくくするためです。
また、無垢材には調湿作用があり、湿気を吸収してくれるため結露も抑えることができます。
やわらかな肌触りと自然素材ならではの心地よさを、実際に体感していただきました。

高い耐震性を支えるパネル構造

耐震性能についても、実物の構造模型を使って詳しくご説明しました。

「木のひらや」で採用するパネル構造は、従来の構造には無い、高い耐震性能を実現しています。
柱と柱の間に枠を組んで嵌め込むこのパネル構造は、壁の強さとして4倍の強度を持ちます。

この耐震性能は実際の地震でも実証されております。
新潟県中越地震の際には、周辺の建物が大きな被害を受ける中でも被害は最小限にとどまり、倒壊することはありませんでした。

実はこのパネル構造が実現できる裏にも、徹底した木材乾燥技術が活かされています。
技術と品質管理が、住まいの安全性を支えています。

遮熱と断熱で実現する快適な住環境

屋根の熱対策として、太陽熱の90%を反射する遮熱シートを採用していることもご紹介しました。

遮熱シートと2層の通気層と組み合わせることで、高い遮熱効果を発揮します。
さらに、発泡断熱材を加えることで断熱性能が向上し、屋根裏部屋でも快適に過ごせます。

最後に

今回の説明会では、木の家づくりにおける技術的な裏付けと、住まいの性能を具体的にお伝えして参りました。

工場での一貫生産体制、徹底した乾燥管理、高い耐震性能、そして自由度の高い設計。
これらすべてが、長く安心して暮らせる住まいを実現するための取り組みです。

ご参加いただいた方々からは、新築のご相談や具体的なご質問、前向きにご検討いただけるお声をいただき、充実した説明会となりました。
「実際に木材に触れて、その良さがよく分かった」「調湿効果の実演が印象的だった」といった嬉しいお言葉もいただき、スタッフ一同大変励みになりました。



資料や説明だけでは伝わらない、木の家の心地よさを実際に感じて頂けた機会になってのではないかと思います。

門倉工務店では、今後も定期的に説明会や見学会を開催してまいります。
次回以降の開催もホームページやチラシなどでお知らせいたします。
今回ご参加頂けなかった方も、またの機会でのご参加をお待ち申し上げております。

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